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御神体
津元で祀られる主要な御神体は「御前様」と呼ばれる。よく御神体全体を指して
「納戸神様」と呼ぶが、それは御前様を、昔は納戸に祀っていたため、外部の者がこう
呼ぶようになったと思われる。御前様は、かつては特定の行事の時だけ飾られ、日常は木箱等に
しまわれていた。しかし昭和初期以降、座敷に木祠を据えたり、神様専用の部屋に祭壇を作り、
常時飾るようになってきている。またコンパンヤのお札様や個人の御神体は、茶の間の戸
棚に祀ったりしている。御神体には次のような種類がある。

メダイ:キリストやマリア、聖人などの大小の金属製のメダル。大型は御前様とし
て祀られる。なおメダイを初め、金属製の御神体を総じて金仏様と呼ぶ。

コンタツ:ロザリオ(数珠)の先に付いた、木の玉を組み合わせた十字架。
中心的な御神体ではないが、津元に祀られる例が多い。
お掛け絵:掛軸になった聖画。御前様として最も一般的なタイプである。

お札様:ロザリオの玄義を記した15枚と親札1枚の16枚が基本的な一組。小組
の御神体である。

お水瓶:中江ノ島の聖水を入れた壺。

オテンペンシャ:細縄を束ねたもので、元々贖罪の鞭である。語源はポ
ルトガル語のPenitencia(悔悛)で、現在は祓いに用いられる。

なをオマブリといい、和紙を剣先十字に切ったものや、小竹を十字に交差さ
せて結んだものを、魔除け等に用いる。
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